ドッグトレーナーの『理論』― 普遍性 -
久々にこのシリーズです。
さて、今回は、「リーダー論」の“普遍性”という観点で、その『理論』を考えてみましょう。
それでは、いつものように『理論』の“普遍性”って何なのでしょうか?
まずは、“普遍性”という言葉の意味から見てみましょう。
「普遍性」:すべての物事に通じる性質。また、すべての物事に適合する性質。
と辞書にはあります。
そして、以前にもお伝えした【『理論』において重要な5項目】の中でも、
“より広範囲の観察によって、より多くの現象を扱える『理論』は、範囲の制限された『理論』よりも優れていると通常判断される。”
とされています。
これは、もう今までのようにこれ以上簡単に要約する必要はないでしょう。
ということで、本題に入ります。
まず、「リーダー論」が主張するのは、
・イヌーヒト間の“主従関係”
・イヌーイヌ間の“主従関係”
です。
これだけなんでしょうか?
他には、適応しないのでしょうか?
その他の事例を見たことも聞いたこともないので、おそらくこの2つなのでしょうね。
一方、『行動分析学』の考え方は、どうでしょうか?
その主張としては、
・人間を含むほぼすべての動物にあてはまる
とあります。
「ホントかよ!?」と疑われる方がいますが、嘘だと思うのであれば、やってみてはいかがでしょうか?
何より、ドッグトレーナーのやっていることそのものが、この『行動分析学』の考え方ですべて説明がついてしまうので…。
あ、話が本筋から逸れてしまいましたね。
しかし、これ以上、話を展開させることもできそうにないので、今回も「どうやら「リーダー論」に『理論』としての“普遍性”は乏しそうだ…」ということで…。
次回は、“多産性”です。
お楽しみに~。
≪引用文献≫
ジェームズ・E・メイザー(2008),メイザーの学習と行動,二瓶社,P.6-7
DLC-PRO 山崎 崇