はじめてこのブログをご覧になる方へ

このブログは、DLC-PROの公式ブログです。

弊社の最新の「お知らせ」(セミナーの開催情報や新たな商品情報など) を中心に弊社の今後の展望から業界に関する疑問アレコレ!?などなど、様々な角度で思い付いたことを書き綴っておりますので、興味を持たれた方は、是非ご覧になっていただき、コメントまで頂戴することができれば幸いです。

【最新ニュース】

↓↓ ブログ記事は、ここからです!!  ↓↓


『行動学』を学びませんか!?(2)

『行動学』を学びませんか?part2です。

前回、「ドッグトレーニングの教科書は、『行動分析学』だっ!!」というお話をいたしましたが、今回は、その続きです。

現在、ドッグトレーナーとして活躍されている皆様なら、“陽性強化”という言葉を知らない方はおられないでしょう。なぜなら、“家庭犬”を扱うドッグトレーニングの本流は、その“陽性強化”だからです。

しかし、実際のところ、その“陽性強化”は、きちんと機能しているのでしょうか?

こんな疑問が残るのは、“陽性強化”を謳っているレッスンでも、結構な頻度で“リードを引っ張ってバシッ!!”みたいな光景をよく見かけるからです。

アララ!?ですよね?

「“陽性強化”って一体何なのだろう!?」と、どうしても思ってしまいます…。

そこで、専門学校を卒業したドッグトレーナーと接触する機会が多い立場を利用して聞いてみました。

「“陽性強化”って何?」と…。

ほぼ100%の答えは、

「褒めて育てること。」でした…。

なるほどっ!!ですよねっ!! だから、そんな風になるんだ…。

もうお気づきですよね!?
そう、彼らが知っているのは、“陽性強化”という『理論』ではなく『やり方』なんです。

なので、

①スワレ(コマンド)
   ↓
②犬が座らない
   ↓
③リードでバシッ!!
   ↓
④犬が座る
   ↓
⑤ムツゴ○ウさんのように褒める

という、なんとも不思議な“陽性強化”がまかり通る訳です。

要するに、

「最終的に褒めれば、“陽性強化”だっ!!」という論理展開の仕方です。

これのどこが“おかしい”のか!?『行動分析学』を学んだことがあるかたならば、もうお気付きのことと思いますが、本来の“陽性強化”とは、そのような『やり方』を指す言葉ではなかったはずです。

しかし、こうなってしまうのは、ある意味しかたのないことなのかもしれません…。

なぜならば、現在、専門学校に限らずドッグトレーニング関連の専科を有する教育機関でドッグトレーナーの卵を育てる側の技術指導員(“実技の先生”とか“教官”と呼ばれる人たち)が、

①『やり方』しか教えない。

か、もしくは、

②正確な“陽性強化”の理論・原理を知らない。

または、その両方…。
(端に“両方”というのは、正確な表現ではないですね。正しくは、“②だから①しかできない”というのが適切でしょう。)
だからです。

この事実を踏まえれば、上記のような“不思議な陽性強化”が確立される理由も納得です。

でも、その指導員の方たちを責めることもできないでしょう。

きっと、同じ道を辿ってきているはずですから…。

では、どうすればいいのか?

“答え”は、簡単です。

“陽性強化”をもう一度、きちんと『理論』として勉強すればいいんです。

そうすれば、本来の“陽性強化”と呼ばれるものが“最終的に褒める”というものでもなければ、“褒めることのみで育てる”という『やり方』ではなく『理論』であることに、そして、“陽性強化”も含めた『行動学』の正体が『行動分析学』であることに、明確に自信を持って理解いただけると思います。

もう仲間は、集まり始めております。

この流れが、当分収まることはありませんが、乗り遅れることの無いよう、一緒に『行動学』を学びませんか?

 

DLC-PRO 山崎 崇

カテゴリー: 『行動学』を学びませんか? — dlc-pro 3:00 PM  コメント (0)