環境が犬とオーナーを育む ―ドッグパーク編1(カナダ)―

Dali & Thomasです。
2頭のスプリンガースパニエルと共にちょっと都会の神戸から、結構田舎なカナダの首都に引っ越し3年半。相変わらず悪戦苦闘中の人間を尻目に、犬たちはカナダ生活を満喫中です。

Dali & Thomas

今回は、日本とは大きく違う環境のひとつとして、カナダのドッグラン事情をレポートします。ちなみに、こちらでは“ドッグラン”とは言わず、“ドッグパーク”と呼ぶのが一般的です。

まずは、私が、よく行くドッグパークを紹介します。
http://www.brucepit.com/

『ブルースピット』というオフリーシュパークなんですが、そうですね、東京ドームで言えば軽く4つは入るでしょう。
多彩なコースは犬のみならずオーナーから見ても魅力的です。
①広場(これだけでも十分広い)ではオーナー同士の情報交かねて犬のソーシャライズ
②林間コース、これは林の中を走ったりハンティングドックには最高のコースです。
③平野コース、草むらから鳥が飛びたつのでウチの犬もクレイジーになります。
④アップダウン、足の筋肉がつきます。おかげでウチの犬は非常に筋肉質なスプリンガーになってます。
⑤池、これは言うまでもありませんね。みんな飛び込んでしまいます!

*街中にも柵に囲まれたドッグパークがありますが、少しローカリズムが強く(これは所得層・人種含め)、「ご近所付き合い」に近い部分があるので私はあまり行きません。犬も楽しそうではないので。

上記のようなドッグパークは政府公認です。したがって、その管理(砂・土を最低1年に一回入れたり植樹したり、除雪)、人件費、等はすべて税金で運営されており、オタワにはこのような場所が2つあります。
これ以外に政府公認ではなくても自然をしっかり残した形での大きな公園(これも最低東京ドーム1.5個分はあるでしょう)が複数あります。
冬はカントリースキーのコースになります。

面白いのは
①犬の持ち込みを禁止するゾーン
②犬の持ち込みはOKだけど必ずリーシュしなければならないゾーン
③オフリーシュOKのゾーン
とはっきり分かれております。犬の持込が禁止されているゾーンは生態系を崩さないためです。見回りの警官(マウンテンバイクに乗った短パンにサングラスの警官)がきて、しっかりルールを守れてないオーナーがいる際には$100の罰金切符を切ります。

要は白黒はっきりしているということですね。

日本から見れば「広大な土地があるカナダなら当然かな?」とも取れますが、実はもう少し違う観点で捕らえなければ“本質”を見失います。

その“本質”とは何か!?

これは、「犬を飼う」という“文化”を考えるにあたって、非常に重要な事を示唆してくれるものですので、日本で犬に携わる仕事をされている方々は、是非参考にしてもらえればと思いますが、詳しくは、また次回に…。

CANADA report
担当:Dali & Thomas

カテゴリー: 『行動学』を学びませんか? — dlc-pro 11:39 AM