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ドッグトレーナーの『理論』-(続)検証可能性 -

お待たせしました。

では、「リーダー論」の“検証可能性”について、見ていくことにいたしましょう。

「リーダー論」のポイントは、以下の3点だろうというところで前回は終わった訳ですが、さて、これが『理論』に足るものか?検証してみましょう。

【リーダー論のポイント】

①イヌと飼主の間に主従関係(上下関係)がある。

②その主従関係(上下関係)が逆転している。

③だから、イヌは飼主に従わない。

≪検証≫

①イヌと飼主の間に主従関係(上下関係)がある。

まずは、この“主従関係”というものを明確に定義するなり説明するなりして、検証可能なものなのかどうかを確認する必要がありそうです。ドッグトレーナーの皆さんは、どう考えておられるのでしょうか?私が、今までにいただいた回答は、以下がベスト3でした。

1.「そんなもの見れば分かるじゃないかっ!!」

2.「定義、定義って、そんなものにばかりこだわって、本質を見落とすなっ!!」

3.「イヌとヒトとの関係を表現するものとして使用しているのであって、俗に言う“主従関係”というものではない」

結局、誰一人として“明確に”説明してくれるドッグトレーナーは、いませんでした…。

でも、おっしゃることの意味するところも分かります。

なぜなら、私も以前は、同じようなことを言っていたものですから…。

ただ、それではいけないということに気が付いた…というか、気付かされたんです。それが、“識者”の方たちによる“指摘”でした。

「自分たちでも説明が付かないもの(=主従関係など)を持ち出して、商売をするというのはいかがなものか!?」

ごもっともです…。

これって実は、根拠は、有りそうで無いんですよね。

イエイヌに関する専門書や論文をきちんと読んだ人なら分かるでしょうが、専門の研究者の方たちは、同じイヌ科の動物の行動からイエイヌの行動を分析されてはいますが、それをそのまま“イエイヌも同じだっ!!”という風には断定していないんですよね。

まして、それを異種間に適用するなどということには一切触れてもいませんので、これは明らかに私たちドッグトレーナーの勝手な拡大解釈であると言えるでしょう。

どこからどのようにして、そのような知識を植え込んだのかは分かりませんが、“イヌ”そのものの理解も“かなりいい加減だ”と言われても仕方ありません…。

さて、本題に戻ります。

“主従関係”とは検証可能なものか!?

「実際、これは人間が言葉を使う中で作り出した、一定の法則性があるように見える状態を指した“概念”で、イヌがそれを認識している(もしくは、“認識できる”)のであれば、イヌに聞いて検証することもできるだろうが、それすらも分からない状況で、“ある”とか“ない”とかいう議論に終始してしまうこと自体がそもそもおかしい。」という指摘からも分かるように、

「イヌが“主従”という“概念”を認識しているのか!?」ということに関しては、

イヌに聞かなきゃ分からない!!

ということで、どうやら検証できそうもありません。

ということは、

②その主従関係(上下関係)が逆転している。

③だから、イヌは飼主に従わない。

については、これ以上の議論は必要ありませんね…。

結論として、「リーダー論」は、『理論』の構成要因である“検証可能性”満たさないということが言えそうです。

DLC-PRO 山崎 崇

カテゴリー: ドッグトレーナーについて — dlc-pro 4:57 PM